SHEER SOCCER/Utility Setup

着心地のよさにこだわり、ようやく完成した理想のシアサッカー

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23区HOMMEのテーマの一つであるユーティリティ。それは役に立つとか実用性があるという意味で、2020年春夏で最もおすすめしたいのがユーティリティセットアップです。その狙いは仕事や休日、出張、旅行など、シーンを選ばずに着てもらいたいということ。そのために新しく開発したのがシアサッカーです。デザインを担当した片岡健二は、「4年ほど前から企画していたのですが、今回ようやく自分の中で自信を持ってお客さまに届けられる商品ができたのではないかと思います」と胸を張ります。23区HOMMEの2020年春夏のテーマは旅。短期間の旅行ではなく、長い時間をかけて世界の都市を渡り歩く旅をイメージし、そんな旅に一着持っていけるようなイメージでつくりました。

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実はこれまでに何度も企画されていたのですが、結果的に思うようにいかなかったことが多々あったようです。片岡曰く、「シアサッカーは綿の比率が多くなると重かったり固かったりしますし、逆に合成繊維が多くなるとふわふわして形を維持することができなくなります。そのため、今まではストレッチ性はあるけど重かったり、風合いはいいけど伸びなかったり、理想とする生地をつくることができませんでした」。そこで片岡が考えたのは、着心地を最優先にしたこと。体を包み込んでくれるような風合いやしなやかさを重視して開発がスタートしました。そして、大阪のテキスタイルメーカーと共同開発したのが、今回のユーティリティセットアップに使ったシアサッカーです。

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この生地の最大の特徴は、緯糸にポリエステルの一種であるソロテックスを使ったこと。ポリエステル70%、綿30%で、合成繊維と天然繊維のよいところを上手く引き出しました。「最初の段階では緯糸にほかのポリエステルの機能糸を使っていて、ハリ感があってドライタッチな風合いは悪くはなかったのですが、ジャケットの着心地を考えるとちょっと違う。そこで、しなやかさがあり伸縮性や発色性などに優れるソロテックスを緯糸に使ってもらいました」と、その意図を語ります。

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そしてもう一つこだわったのが産地です。日本は毛織物なら尾州(愛知県)、合成繊維なら北陸といった具合に地域によって得意とする織物が異なります。今回は新潟県の見附や栃尾というエリアに注目。新潟県は明治時代から絹織物の産地として栄えました。戦後は素材の進化に伴い合成繊維を取り入れるようになったため、伝統的に天然繊維と合成繊維を混紡させる技術が発達。今回はその中でもトップクラスの技術を持つ工場に生産を発注しました。生地は織った後に整理加工と呼ばれる最終的な仕上げが行われるのですが、この加工によって風合いやシボの出方も変わってくるため、産地にこだわるのはとても大事なのです。

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結果的にしなやかさや柔らかさがあり、発色性に優れるシアサッカーが完成し、満足できるユーティリティセットアップができました。開発を振り返り、片岡は「本当に自信があるので、毎日着てほしいですね。仕事の日や休日だけでなく、シワになりにくいので移動が長時間になる出張にもおすすめ。毎日のように着るとなると手入れが大変に思われますが、ネットに入れて洗濯機で洗うだけ。アイロンもプレスも不要なので、乾けばそのまま着用できます」と、商品にかける思いを語ってくれました。

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ジャケットは体の線に沿ったきれいなシルエットが出るようにデザイン。ジャストサイズで着られるようになっていますが、ストレッチ性に優れているのでストレスフリーな着心地です。「ポリエステルなどの合成繊維の割合が増えると、どうしてもガサガサした肌触りになるのですが、ソロテックス特有のしなやかさのおかげで、体を優しく包んでくれるような着用感があり、この着心地のよさと軽さが一番の特徴です」と、商品の魅力をアピール。同素材のパンツはわたりから裾に掛けて適度にテーパードしていく細身のシルエットなのですが、ウエストにゴムのシャーリングを入れて、リラックスして穿けるようにデザインしています。

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色や柄については無地がベージュ、カーキ、ブラックの3色、細いストライプ柄がネイビーとグレーの2色あり、合計で5つのバリエーションをそろえました。中でもベージュとカーキは、緯糸に黒を使うことでスーティングに使われるソラーロのような玉虫色を表現。シボのおかげで生地に奥行感が生まれ、絶妙な光沢感によって程よい上品さを感じることができます。

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最後におすすめのスタイリングについて聞いてみました。「このしなやかさと軽さが特徴なので、ジャケットの中にハイゲージのニットやTシャツを着てもらうと、着心地のよさを存分に体感することができます」とのこと。折しも23区HOMMEの2020年春夏では、細番手の糸を使い肉厚な生地に仕上げたコットン100%のTシャツを展開。尾州で生産した生地を国内で縫製したもので、美しい発色と適度な光沢、洗濯を繰り返しても毛羽になりにくいのが特徴です。また、Tシャツを着ると首回りが寂しくなることに対しては、着こなしのアクセントになるスカーフがおすすめ。バンダナのように巻いて中に入れてしまうと、すっきりした上品さをプラスすることができます。

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長い時間を費やして完成したユーティリティセットアップは、見た目だけでなくシアサッカーによる快適な着心地やイージーケアも含めた機能性にも優れた自信作。一着購入して、その魅力が理解できれば、もう一着欲しくなるほどの出来栄えと自負しています。

 

 

Jacket / JKNSBM0301 / ¥39,600(税込) ONLINE STORE

Pants / PPNSBM0301 / ¥20,900(税込) ONLINE STORE

Cut&Sewn / KHNSBM0201 / ¥13,200(税込) ONLINE STORE

Scarf / ZZ1FBM0301 / ¥13,200(税込) ONLINE STORE

 

 

シアサッカーとはしじら織りとも呼ばれ、シボという凹凸が特徴の生地。経糸の張力を部分によって変えて、交互に配することでシボが生まれ、立体感のある生地になります。現在は、経糸に収縮率の違う糸を配置し、仕上げに縮ませるという方法でもつくられています。このシボのおかげで生地が肌に触れる面積が小さくなるため、また通気性に優れ生地と肌の間に空気がこもりにくくなるため、暖かい春や汗ばむ夏だと涼しく感じることができます。原料は特に定義されておらず、綿100%のものから綿に合成繊維を混紡させたものまで、さまざまなものがあります。パジャマやカジュアルウェアに使われることが多く、アイロン不要のイージーケアのため、テーラードジャケットに採用されることも多くなりました。

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